映画 騎馬大王アッティラ 平原の支配者(01米)

西暦400年。フン族の少年アッティラの父は,狩の最中,隣の部族の領地に進入したことで襲われ,殺された。アッティラもみつかり,ひざまづけば奴隷として生かすと言われたが,アッティラは落ちている矢を抜いて相手の足を刺し,馬を奪って逃げた。アッティラ少年は叔父ルア王にひきとられた。すでに兄ブレダもルアのもとにいた。
あるとき,父を殺した者たちが捕らえられ,ルアは煮るなり焼くなりアッティラの好きにしていいと言ったが,アッティラはひざまづかせただけで,悠然とその場をあとにした。
アッティラは成長したが,兄ブレダとは仲良くなかった。アッティラが農村を襲って捕虜を連れ帰っても茶化す。一方,捕虜にした中に勇敢に戦った赤毛の女ヌカラがいて,アッティラは興味を示していたが,あてつけのためにブレダはそれを自分のものにした。アッティラは,兄を殺そうと思ったが,魔術師ガレンにアッティラは自然に王になる運命であるから早まるべきではないと諭された。
フン族の活動が活発になったことで,ローマでは捕囚の身のフラヴィウス・アエティウスを活用しようとする声が出てきた。アエティウスは皇太后の失脚をはかったとして恨まれていたが,皇帝ヴァレンティニアヌスのぼんくらぶりを見た皇太后は,アエティウスの釈放を決めた。釈放されたアエティウスは娘リディア(Kate Stevenson ....)に迎えられた。
アエティウスは皇后の権威が必要だと言ってその印章を借り,それを持たせた男に皇帝を襲わせた。皇帝は皇太后が暗殺をたくらんだものと思い込み,母に冷淡になった。(アエティウスは,母を責めても人に貸したなど言い逃れをするだけだから誰にも言わないようにと皇帝に入れ知恵した。)
フン族に対処すると言っても西の西ゴート族,東のフン族を同時に相手にするわけにはいかない。そこでアエティウスはフン族と同盟を結んで西ゴート族を攻めることにした。フン族の死体を西ゴート族に殺されたと言ってルアに届ける。ルアは西ゴート族は過去十年間貢ぎ物をしてきていると言ったが,アエティウスはだからこそ恨みがあるのだと言った。アッティラは死体の傷はローマ人がやったのではないかと指摘したが,ローマとの関係を重んじるルアは戦利品の半分を条件に同盟を約束した。
フン族の兵を率いてローマ軍に同行したアッティラは,ローマ兵は行進は立派だが本当に戦えるのかといぶかった。それでもアエティウスの指示を待って森に潜んだ。アエティウスは第一のらっぱで後退,第二のらっぱで突撃,第三のらっぱでフン族が側面を突くという作戦を立てた。ところがアッティラへの伝令が途中で殺されたことがわかる。次の伝令を送ったが間に合わない。しかし,アッティラは戦況を見て最高のタイミングで側面攻撃をしかけた。アエティウスはフン族にしておくには惜しいとうなった。
西ゴート族の王テオドリック(〓)がアエティウスと投降の条件を話し合う。アエティウスの要求は兵の三分の一を奴隷とし,賠償金,秋の収穫の半分を差し出すという厳しいものだったが,テオドリックは飲んだ。テオドリックはさらにアエティウスにリディアを返すように要求するが,アエティウスは拒んだ。その様子を見て,アッティラは二人が旧知の仲であったことを知った。アエティウスはかつて同じ女を妻にしていたと説明した。
アッティラはアエティウスに誘われてローマにともに凱旋した。そこでローマ文明を目の当たりにしたが,中でも気に入ったのが皇帝の妹ホノリアが案内してくれた風呂だった。その後アッティラとホノリアは親密になり,結婚の噂も立った。アエティウスはそれによってフン族と同盟するのも悪くないと思ったが,皇太后は反対だった。
フン族の間ではブレダが父王を暗殺しようとして毒を入手した。それを聞いたヌカラは魔術師ガレンに相談するが,ガレンはローマから帰ろうとしないアッティラを連れ戻すのにいいきっかけだと黙認することを勧めた。ガレンもアッティラを愛しているのだった。
案の定,アッティラは父王の死を聞いて帰還を決意した。アエティウスは何か口実をみつけて兄から王位を奪えと助言した。
戴冠式の場に現われたアッティラは,兄が父王を殺したとして決闘を挑んだ。兄は毒矢を使ってアッティラを苦しめたが,ガレンがアッティラの苦しみを我が身に受ける祈祷をして,身を捨ててアッティラを救った。アッティラは兄を倒して王を名乗った。
真っ先に後宮を訪ねたアッティラはヌカラを解放した。

映画 騎馬大王アッティラ 平原の支配者あらすじ~フン族と西ローマの結末~

フン族の王アッティラはパンノニアを攻めまくっていた。頭の弱い皇帝はフン族の内紛だと喜んだが,皇太后はアッティラがフン族の諸部族を統一しつつあることがわかっていた。
ヌカラは懐妊し,男子を上げるが,出産がもとで死んだ。アッティラはガレンの墓に行って,ここまで見通していたのだろうと責めた。そして土をかきむしっているとき,手が何かに当たった。掘ってみると剣だった。フン族の伝説では誰もみつけられなかった剣をみつけた王が現われ,フン族を繁栄に導くということだった。 アッティラは東ローマ帝国を標的にした
。コンスタンティノープルそのものではなく周辺の属州を襲って利を得るのである。 フン族の活動のため,ローマにはアッティラからの救援を求める訴えが殺到していた。ほかならぬ皇帝の叔父,東ローマ皇帝からも援助の要請が届く。皇太后の非難のまなざしを受け,アエティウスは自らアッティラに対するべく,コンスタンティノープルに赴くことにした。 そのころ,皇帝の妹ホノリアは謀反をたくらみ,東ローマ皇帝の姉に預けられることになった。アエティウスと同行したホノリアは,禁欲生活を強いられることになった。
一方,アエティウスは宮廷にヌカラとよく似た女をみつけ,皇帝に譲ってもらった(アエティウスはたぶんフン族を訪問したときにヌカラを見ていた?)。女はIと言い,フン族に家族を殺されてアッティラを恨んでいた。そこでアエティウスはIをアッティラのもとに送り込むことにした。
アッティラとIは移民のふりをしてフン族に紛れ込んだ。 アッティラは側近から暗殺を警告されても気にしなかったが,移民で「口実」うんぬんと聞き回っている男がいると聞いて連れてこさせた。案の定それはアエティウスだった。アエティウスはローマとの同盟を求めるが,アッティラは逆にアエティウスに留まるように要請した。結局,話し合いは決裂した。
部下の間でアッティラが西ローマを攻めないことをいぶかる声が上がっているところに,ちょうどいい「口実」がやってきた。逃げ出したいホノリアがアッティラと結婚したら西ローマの半分をやるという手紙を寄越したのだ。アッティラは西ローマを攻めることにした。折しも,アッティラはIを見初め,結婚に向けて動いていたが,Iには戦いが終わるまで数か月待たせることにした。結婚を急ぐIをいぶかると,Iは変わったのだと話した。一方,Iはヌカラのことを聞いて気にしていた。アッティラは,ヌカラの代わりがほしいだけならすぐものにしたが,そうはしなかったはずだと話した。
フン族が西ローマを攻めるとの報せに,東ローマ皇帝は大喜びで,援軍を連れてこなかったアエティウスにあとは西でよろしく,という調子だった。
アッティラに率いられたフン族はガリアで猛威をふるっていたが,イタリアに南下せず,西に進んでいる。側面を固めるためだった。皇太后は西ゴート族との同盟を提案するが,アエティウスは西ゴートは敵だと受けつけない。アエティウスはオルレアンがもちこたえている間に冬になるだろうから,アッティラもいったん引き返すはずだと読んでいた。それ以外のガリアは守りようがない。必要がないものは切り捨てるべきだと,アエティウスは冷徹だった。 オルレアンの城壁を攻めるアッティラは苦戦していた。そこで投石機による攻撃を城郭の一点に集中させることにした。集中的に石弾を受けた城壁は崩れ,フン族が突入した。(投石機や城壁が崩れる映像がよくできてたと思う。) 報告を受けたアエティウスは愕然とした。兵は皆殺し,民間人は奴隷とされ,建物は破壊されたという。もはや西ゴートとの同盟しか残っていない。
皇太后は西ゴートとの同盟のために何が必要かを知っていた。アエティウスが育てた娘リディアはテオドリックの娘だったのだ。「国のために犠牲を払うことも必要だ」皇太后は,アエティウス自身の言葉を言ってやった。
自宅に戻ったアエティウスは悩んだ。リディアが恋人の話をするのにも上の空だった。そしておもむろにガリアに行く,リディアにも来てもらうと言った。断わろうとしたリディアだったが,「お父様のお役に立てるなら」とすぐ承知した。
テオドリックと会見したところ,案の定リディアを返すことを迫られた。リディアのいるテントにアエティウス,テオドリックが現われる。リディアは兵に連れ去られた。
アエティウスはフン族から馬を奪えば倒せると読んでいた。ローマ・西ゴート軍はシャロンでフン族と対峙した。
アッティラを先頭にフン族が突入するが,突如馬が倒れて乗り手が放り出された。そのあたり一体に落とし穴が掘ってあったのだ。アッティラは馬を下りて攻めることにしたが,徒歩のフン族はローマ兵の敵ではなかった。アッティラは後退を命じた。
丘の背後で,アッティラは兵の半数を待機させ,残りの半数で西ゴートの陣地を攻撃させることにした。フン族に圧倒される西ゴートの陣地を見て,歩兵隊長(?)はアエティウスに増援の派遣許可を求めた。アエティウスはアッティラの陽動作戦だとわかっていたが,度重なる要請についに許可した。ローマ軍の中央が手薄になったのを見たアッティラは残しておいた半数を率いて攻めてきた。
もはやこれまでと思われた。歩兵隊長は責任を感じて詫びるが,アエティウスは命令を出したのは自分だとはっきりしていた。そしてリディアを失った今自分にはもう守るものはない,この丘で死ぬつもりだと言った(部下こそいい迷惑!)。そして隊長に最後の命令を出した。テオドリックを殺せと。
隊長はフン族の弓を使って背後からテオドリックを射た。王を殺された西ゴート族は奮起し,フン族を押し返した。中央でもアッティラの神剣が折れ,フン族は退却した。
王を失った西ゴート族は,王位継承問題のため,王子が率いて戦線を離脱した。一方のフン族も限界に達しており,翌年の再戦を期して戻ることにした。
帰ったアッティラはIとの結婚式を挙げた。婚礼のあと,床にはいる前,Iは杯に毒を入れるかどうかためらった。そこにアッティラの声がした。
「ヌカラ,早くしろよ。」
Iは毒を入れた杯をアッティラに差し出した。
翌朝,側近が様子を見に来ると,アッティラはベッドの上でこときれていた。Iは身じろぎもせずベッドにすわっており,逃げようともしなかった。側近はその首をかっきった。
アッティラの死の報せに,東ローマ皇帝は大喜びだった。
西ローマはアエティウスが皇帝,皇太后に呼ばれた。二人は皇帝暗殺未遂についてのアエティウスの陰謀を知り,仲直りしていた。皇太后はアエティウスを釈放したのはアッティラに対するためで,今はその役目も終わったと言った。皇帝は必要ないものは切り捨てろというかつてのアエティウスの言葉をもちだしたかと思うと,剣を抜いて刺した。
アッティラを失ったフン族の帝国はたちまち解体。アエティウスを失った西ローマも防衛体制がくずれ,この後,一世代にして滅亡する。

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