映画 ニーベルングの指輪(04)

1500年前。ゲルマン人の間でもキリスト教が普及していたが、まだそれ以前の神々を信仰する者もいた――
クサンテン王の城が双子の王に攻略される。幼い王子ジークフリートは目の前で父を殺され、母に連れられて脱出するが、その母も落命する。鍛冶屋に助けられてエリックとして育てられたが、成長したある日、隕石の落下を目撃する。神々のラグナロックに関与してはいけないという制止を振り切って見に行くと、見たことのない金属塊が。そこで屈強な相手に襲われるが、組み伏せてみると相手はアイスランド女王ブリュンヒルデだった。二人は愛を誓い、武勇で知られる女王は自分と戦って勝った男の求婚しか受け入れないと宣言した。
ブルグント王国では民が竜に苦しめられていた。グンター王が派遣した勇者たちも破れ、ジークフリートは単身、竜を退治し、その血を浴びて無敵になる。ジークフリートは竜がニーベルング族から奪った黄金を手にするが、ニーベルング族の霊は指輪一つたりとも持ち去れば災いがふりかかると警告する。
ジークフリートは英雄となり、さらにサクソン族(?)との合戦の場で双子の王と一対一(というか、一対二)で戦って倒し、その渦中で幼いころの記憶を取り戻し、クサンテン王ジークフリートを名乗るようになる。
王は妹クリームヒルト(アリシア・ウィット)と結婚させることにした。クリームヒルトもジークフリートを愛していたが、ジークフリートはブリュンヒルデのことを思い続けている。そこで、王の側近でニーベルング族の末裔のハーゲン(ジュリアン・サンズ)が手に入れた媚薬をクリームヒルトが飲ませ、ジークフリートはクリームヒルトを愛するようになる。

映画 ニーベルングの指輪あらすじ~ブリュンヒルデの運命~

一方、グンター王はブリュンヒルデとの結婚を望んでいた。そこでジークフリートに戦わせることにする。アイスランドに渡ってニーベルング族の仮面の力により王の姿となったジークフリートは、氷上で女王と戦い、滝壺に追い詰められた女王を助けて勝者となった。
ブルグントではグンター王とブリュンヒルデ、ジークフリートとクリームヒルトの婚礼が行われた。しかし、ジークフリートが自分のことを覚えていないようなのに不満なブリュンヒルデは、グンター王を夫として受け入れることを拒む。困った王はジークフリートに再び変身させ、女王の力のもとであるベルトを奪わせる。ところが、寝室に戻ってクリームヒルトに問い詰められたジークフリートは秘密を打ち明ける。そしてクリームヒルトはブリュンヒルデとの対立のさなかに、女王を破ったのもベルトを奪ったのもジークフリートなのだとぶちまけてしまう。
クリームヒルトはすぐ後悔したが、もはや遅かった。二日後には二人はクサンテンに発つことになっていたが、ジークフリートは翌日の狩りで関係修復をしておくつもりだった。しかし、女王は王にジークフリートの暗殺を要求したのだった。
男たちが狩猟に出かけている間にクリームヒルトがベルトを返して昨日の非礼を詫びる。だが、ブリュンヒルデが昔隕石の落下現場で会った男と将来を誓い合ったと聞いて、自分の罪の深さを知る。媚薬を使ってジークフリートに忘れさせた思い人はブリュンヒルデその人だったのだ。ブリュンヒルデはジークフリートに見捨てられたわけではないと知って感動するが、こうしている間にも暗殺が実行されるかもしれない。現に、ジークフリートは王命を受けたハーゲンによって背中の、葉がかかっていたため竜の血を受けなかった唯一の弱点を突かれて倒れた。
ジークフリートの遺体とともに帰還した王はサクソン族の待ち伏せだと説明するが、クリームヒルトは人殺し呼ばわりして、ジークフリートにもらった金の指輪を投げ出した。それをめぐってグンター王と、ニーベルング族の末裔ハーゲンが争い、ハーゲンは王をあやめる。そのハーゲンはブリュンヒルデによって倒された。
ジークフリートの遺体を乗せた小舟が沖に出され、火矢で炎上させられる。小舟に忍び込んでいたブリュンヒルデは炎の中で自刃する。

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