映画 MAD MAX

MAD MAX(マッドマックス)はメル・ギブソンとジョージ・ミラー監督の名前を一躍世界にとどろかせることになった、バイオレンスアクション映画である。全編でくり広げられる壮絶なカーチェイスと時折映しだされる残酷描写により、甘いマスクのメル・ギブソンの個性が深い悲壮感を帯びて、観る者の胸を痛切に締めつける。 公開前は全く話題とはなっておらず、2本立て映画の抱き合わせ(ライアン・オニール主演のメーン・イベント)で上映されたが、公開後に特に日本でブレイクした。
監督のジョージ・ミラーは医学生時代にケガ人を乗せた救急車に同乗したことがあり、この経験がバイオレンスシーンの参考になったという。もっとも、劇中での直接的なバイオレンス描写は少なく、代わりにそれを暗示させる映像効果を挿入することで表現している。本作の好評につき、結果として全3作のシリーズとなった。

MAD MAXのあらすじ

時は荒廃した近未来。巷では暴走族による凶悪事件が多発していた。暴走族で警官殺しの凶悪犯ナイトライダーは、暴走族専門の特殊警察「M.F.P(Main Force Patrol)」から、追跡用に改造されたパトカー「インターセプター」を奪って逃走。「M.F.P」に所属する警官マックス・ロカタンスキーはこれを発見し追いつめるが、恐怖を感じたナイトライダーは運転操作を誤って死亡する。これによりマックスは、ナイトライダーの復讐を企むトーカッター率いる暴走族から命を狙われる身となる。
僚友のジム・グースが彼らに焼き殺されたことにショックを受けたマックスは辞表を提出するが、上司の提案で休暇をとり家族と共に旅行へ出発。しかし途上でトーカッター一味と遭遇、逃走の果てに妻子は殺害された。
全てを失ったマックスは、スーパーチャージャーを搭載し600馬力にまでチューンナップされた漆黒の特殊追跡車「V8インターセプター(ブラック・パーシュート・スペシャル)」をMFP本部から無断で持ち出す。マックスとトーカッター一味との、互いの復讐をかけたチェイスの火蓋が切られた。

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